仕事の種類を問わず、独立してフリーランスで仕事をする人や請負で業務を担う人が増えている。特にフリーランスのITエンジニアは増加傾向にある。
フリーランス案件の受注を希望するITエンジニアが登録するエージェントでは、2016年と比較して、4年後の2020年には登録者数が3倍以上に増えたことが報告されている。この増加は、一気にジャンプアップしたというよりも、年を追うごとに徐々に増加していった形だ。
エージェントにフリーランスとして登録した人たちの年代を見てみると、20代が全体の4割ほどを占めており、10代もいるようだ。これは、学校教育の中でプログラミングを系統立てて学んでいることが大きいためだろう。
10代20代の「デジタルネイティブ」といわれる存在は、会社への帰属よりも、スキルを向上させる意識が強い世代だ。そのため、早いうちからフリーランスを目指すようになると考えられる。
元々、ITエンジニアとフリーランスの相性は良いとされている。
ITエンジニアは引く手あまたであることに加え、プロフェッショナルなスキルを持っている。さらに、インターネットとパソコンがあればできる仕事も多く、会社に出勤しなくても仕事が成り立つケースが多々ある。
また、各家庭のインターネット環境が向上したことも、ITエンジニアがフリーランスを目指すきっかけと考えられる。
さらに、セキュリティ上の懸念を様々なIT技術を使って解消できていることも、フリーランス案件の増加を後押ししている一因だろう。